沢山働いても、景気が良くなっても生活が苦しくなってる気がする。
TVでは「景気は良くなってる」とも言ってる。
けど物価はどんどん上がり、給与所得はむしろ下がってる
その理由は、
資本主義社会の成熟と
生産の効率が上がったから。
少し小難しいですが、理由がわかると今後どうやって生きていけば良いのか? その見通しがつくので解説していきます。
生産効率が上がると現金が消えていく?
中世ヨーロッパで産業革命が起こってから大量生産が可能になり飛躍的に生産効率が上がりました。
それまではネジを一本作るにしても職人が腕を奮って一本一本仕上げていたのですから、その労力たるや現代から考えると恐ろしいですね。なので常にモノが不足して
需要 > 供給
常にこの状況でした。そうすると、
「生産」 すると⇨ 「利益」 が生まれます。
「利益」を さらに⇨ 「生産」に回して生産を拡大させれば
利益 ⇨ より大きい生産 ⇨ より大きい利益と
市場をお金がグルグルと回り、GDP(国内総生産)がどんどんアップして豊かになっていました。それは供給が需要に追いつかないため、どんどん生産に回せば回すだけ利益が増えました。
ですが、産業革命以降どんどん生産効率が上がり現代ではネジも大量に生産できるようになります。すると、
生産 ⇨ 利益 ⇨ ここで生産に回さなくなります。
需要=供給となってきました。すると現代では普通に作ってもネジが売れなくなります。(ここからマーケティングの時代に投入するのですが今回は割愛します)
すると、生産に回すより利益がより大きくなるモノにお金を回すようになってきました。
これが金融資産です。
金融資産はリアルにモノを作る訳ではありません。利益や資金がどんどん金融資産(バーチャル)に回ると、現実世界(リアル)にお金が回らなくなります。
これが現在にお金(リアルマネー)が減っている一番の原因です。
働いて生産活動している労働者にお金が回らず、金融資産がどんどん拡大しているのです。
資本主義経済が成熟して貧富の差が別世界?
中世時代の富豪は村単位、大きくても国単位と現代に比べれば可愛いものでした。現代は、経済活動がグローバルになり資金の流通もどんどん増えています。現在の富豪は8人で世界人口の下位半分(36億人)と同等の資産を持っています。
これも原因は金融証券(資産)が経済を回しているからです。実体がないバーチャルな世界にお金が流れた結果、貧富の差が激しくなっている側面があります。
昔の大金持ちはバーチャルな投資先が無いので、広大な土地に大きなお城に、大人数の召使いなどリアルにしかお金を注ぎ込む価値がありませんでした。ですが、現代の大金持ちはバーチャルの世界に価値を保有している事が多いので、リアルな資産は昔に比べ少ないです。もしかしたら持ち歩いている現金は日本人とそんなに変わらないかもしれません。
実際、1代で大金持ちになったamazonの創始者ベゾスさんも自分で皿洗いをしているそうです。世界一有名な投資家バフェットさんもボロ屋に住みハンバーガーとコーラが大好物なんです。ビルゲイツ(マイクロソフトの創始者)もバフェットさんとマックに行ってクーポンを使ってハンバーガーを食べているみたいです(笑)
今後はこの世界がさらに加速するから・・・
今後10年以内に生産効率もさらに大きな進歩を遂げるでしょう。
AIの実用化によって産業革命、IT革命以来のインパクトが来ると予想します。
今までネジを作るのに 職人が一本ずつ手作りしていたのが
・産業革命でモノは大量生産の時代になり
・IT革命では、作るどころかプログラムをコピーするだけで一瞬で大量に全く同じデジタルコンテンツを無限に生産する事ができます。
・きっとAIの革命では、作ることすらしなくてもよくなるのでしょうね。
さらに資本主義の構造上、貧富の流れはより大きくなるでしょう。
少し説明すると資本主義は、
・私的所有
・市場経済
・利潤追求
この3つの考え方を主軸に回っているそうです。長い年月をかけて
利潤を追求した結果 ⇨ 市場経済でバーチャルにお金が回り ⇨ 私的所有の資産が膨大に膨らんだ。という事ですね。この先、資産の貧富はより速い流れで拡大していくでしょう。
この話題になると、どうしたら貧富の差が無くなるのか?
っという質問をが出ますが、その最先端でうまく行っているのは日本だと思います。そのへんや、今話題のベーシックインカム(BI)などはまた記事にしたいと思います。
でも安心して下さい。資産の貧富はさらに拡大するのは間違い無いですが、幸福の貧富は全く別問題です。そもそも
お金がある ≠ 幸福
これを忘れてはいけません。お金持ちが自殺する事もありますから。
それも資産の貧富は今後拡大しても、生活環境は江戸時代や中世から比べても格段に豊かになり整って来ています。そんな物質的な飽和な現代で私たちはどうしたら幸せに暮らせるのでしょう?
効率化と資本主義の先の世界の生き方
今後の世界を生きていくのに最も必要なのは
自分なりの幸せ(答え)をもつ
これが一番大事だと確信しています。
では、どうやって幸せ(答え)を見つけるのでしょう?
残念ながら、この答えはどんなに大金を積んでも教えてもらえません。自分の中から見つけるしか無いのです。
自分なりの幸せ(答え)を持つとしたい事がハッキリします。
それは霧が晴れたような明瞭さがあります。みんな大金持ちになりたがりますが、大金持ちになるのは手段です。大金持ちになってどうしたいのか? どうしてその行動をとりたいのか?本質が大切なんです。
みんな他人やマスの価値観に洗脳されて「手段が目的化」しています。これでは大金持ちになっても幸せなにはなれません。
自分なりの幸せ(答え)を持つとブレません。
人の作った価値に右往左往しなくなります。ジョブズも同じ1種類の服を着続けたり、ザッカーバーグも大舞台に立つ時でも常にジーンズにナイキのスニーカーです。
どんなに資産があっても仕事を続けたり、百円をけちったり、学ぶために人生の後半から大学に行った人もいます。自分なりの価値観があり、周りからのネガティブな感情意見や、固定概念に縛られず自分なりの答えをありありと表現しています。
自分なりの幸せ(答え)を持つとカッコいいですね。
では、どうやって幸せ(答え)を見つけるのか? それは
学ぶ(体験する)
学ぶ、体験するしかありません。
毎日沢山のニュースやSNSが流れ込んできて、情報の波に晒されて知る事が日常になってしまっています。答えも世の中に大量に溢れています。だからこそ、本質的に学ぶという事から遠のいているのではないでしょうか? 今こそ、答えの無い問題に真剣に取り組んで自らの答え(幸せ)を学ぶ事が必要です。
道の先にある答えが大事なのでは無い。その道を歩く体験が大事なのです。
楽な道を探す方法ではなく、遠回りでも歩く事が楽しい道を選んだり、険しい道を選んでしまってもその道をどう楽しみ味わうのかが大事だと思います。
まとめ
これから資本主義が続く限り貧富の差の拡大していきます。
しかし、世の中の生産効率が良くなりモノに溢れ生活はより便利になっていきます。
こんな時代でも不足と感じてしまうのであれば、モノからコトへ(物質の充実から精神面の充実)シフトしていきましょう。
そして、学ぶ(体験)事で自分なりの答えを見つけると、物質の価値や他人の価値観に振り回されなくなります。精神的に成熟して多角的に物事を捉えらえると困らなくなります。
自分なりの価値観を羅針盤に、多角的な視野で大波を乗り越え、人生の大海原を航海して行きましょう!